必ず原因と対策があります。
病院で「異常なし」と言われませんでしたか?
一言で「腰」と言っても、痛い場所は主に二か所あります。
一つは骨盤の上の縁。←腸骨稜と言います。(日本人はほとんど右です)
もう一つは腰骨。←腰椎と言います。
骨盤のズレによる痛み
いちばん多いのが、この骨盤の歪みによる痛みです。
「右側が・・・」「左側が・・・」と、左右で違う場合がほとんどです。(中には両側の方もいらっしゃいます)
骨盤のズレは前上方、後下方、開く、閉じるの4パターンです。(それが組み合わさっています)
では、なぜ検査をしても「異常なし」となってしまうのでしょうか?
それは、
1、骨盤の歪みはレントゲンでは分からない。
2、日本の医大では、骨盤は動かないと教わる。
からです。
なので、腰が痛くて病院へ行って検査をしても、8割の方は「異常なし」となります。
骨盤は1mmズレただけで、足の長さが左右で約1cm違ってきます。
当院では骨盤に触る「触診」で歪みを突き止め、矯正します。歪みがひどい方は、骨盤矯正で足が2cmくらい伸びます。
腰椎の問題による痛み
腰椎は5個の骨の積み重ねです。
腰椎の中には脊髄という神経が通っています。腰椎がズレることによりこの神経が圧迫を受け、痛むことがほとんどです。腰椎は1個の骨が1°だけズレます。なので5個全部が同じ方向にズレると5°(回旋)ということになります。
下部腰椎から出ている神経は、足に行っています。なので、腰が原因で足に痛みが出たり痺れたりすることがあります。(坐骨神経痛)
また上部腰椎から出ている神経は、大腸、腎臓、膀胱などにも行っています。その結果、そういった場所(下のほうにある内蔵)に不調が出ることがあります。
腰椎には適度な反りがあります。生理的湾曲と言います。これは衝撃を吸収するためです。
この反りが足りない方、逆に反りすぎている方も多くいます。どちらも神経を圧迫し、筋肉に過大な負荷がかかるので、腰痛の原因になります。
実は、腰椎の問題もレントゲンでは分からないことがよくあります。
レントゲンには骨と骨の間にある椎間板や神経は写らないからです。これらはMRI検査で初めて分かります。
姿勢の問題による痛み
猫背で常に前かがみ状態になっている場合、正常な方と比べて腰に20〜40kg以上余計に荷重が掛かっています。それが原因で腰椎の椎間板がつぶれたり、腰部筋に過大な負担が掛かっていることもあります。
ギックリ腰
私はカイロプラクティックに出会う前は、1年に1回必ずやっていました。そのたびに病院へ行っていましたが「異常なし」で痛み止めの薬とシップが出ました。痛みが治まれば「治った」と思っていましたが、しばらくするとまた起こります。
ギックリ腰は筋肉を痛めることで激痛を起こしますが、その原因は骨盤の歪みです。なのでレントゲン撮影をしても「異常なし」となります。(骨盤の歪みと筋肉の損傷はレントゲンに写りません)
カイロプラクティックと出会って、自分で自分の骨盤を整える運動を始めて、それ以来10年以上は起きていません。(予防しています)
ギックリ腰はクセになる?
正確に言うとクセではありません。
筋肉の損傷(いわばケガ)が治まれば治ったと思いますが、原因である骨盤・腰椎のズレはそのままです。
なので、忘れたころにまたやってしまうわけです。
注意が必要な腰痛
腰痛は動いたときにおきますが、まれに、じっとしていても、寝ていても激しく痛い場合があります。これは内臓からくる痛みの可能性が高いので、病院で検査を受けてください。
腰痛の原因
骨盤の歪み、腰椎の問題。どちらも原因は生活習慣です。
生まれつきではありませんし、運でもなく、伝染病でもありません。
当院では普段の生活などもお聞きして、歪みの原因を追究するとともに、対策もお教えしています。なので、施術だけして「様子を見てください」「また来てください」ではなく、普段の生活でどうすれば歪まないか、運動方法などもお教えしています。週に3回通う必要はありません。